
WordPressサイトのセキュリティ、きちんと対策できていますか?
「難しそう」「何から始めればいいか分からない」そう感じている方もご安心ください。
この記事では、WordPressのセキュリティ対策について、初心者の方でも分かりやすく、すぐに実践できる10個の対策をステップごとに解説します。
あなたのWordPressサイトをサイバー攻撃から守り、安心して運営するための第一歩を踏み出しましょう!
WordPressセキュリティ対策の重要性
WordPressサイトのセキュリティ対策は、サイト運営において非常に重要な要素です。
この記事では、なぜWordPressのセキュリティ対策が必要なのか、対策を怠るとどのようなリスクがあるのかを解説します。
あなたのサイトを守るために、このセクションでセキュリティ対策の重要性をしっかり理解しましょう。
なぜWordPressのセキュリティ対策が必要なのか?
WordPressは世界中で広く利用されているCMS(コンテンツ管理システム)です。その普及率の高さゆえに、サイバー攻撃の標的になりやすいという側面があります。
攻撃者は、脆弱性のあるWordPressサイトを狙い、不正アクセスやデータの改ざん、情報漏洩などを引き起こそうとします。
セキュリティ対策を講じることで、これらのリスクからあなたのサイトを守ることができます。
WordPressサイトが狙われる理由
WordPressサイトが狙われる理由は多岐にわたります。
まず、WordPressのコアファイルやプラグイン、テーマには、どうしても脆弱性が存在する場合があります。
また、設定ミスや管理体制の甘さも、攻撃者に狙われる原因となります。
さらに、近年のサイバー攻撃は高度化しており、不正アクセスやマルウェア感染、DDoS攻撃など、さまざまな手口でサイトが攻撃される可能性があります。
これらの攻撃からサイトを守るためには、日頃からのセキュリティ対策が不可欠です。
セキュリティ対策を怠るリスク
セキュリティ対策を怠ると、様々なリスクが発生します。
まず、サイトが改ざんされ、意図しない情報が表示されたり、悪意のあるコードが埋め込まれたりする可能性があります。
また、顧客情報や個人情報が漏洩し、損害賠償や信用失墜につながることもあります。さらに、検索エンジンのランキングが下がり、アクセス数が減少する可能性もあります。
最悪の場合、サイトが完全に利用できなくなることも考えられます。これらのリスクを回避するためにも、WordPressのセキュリティ対策は非常に重要です。
初心者でもできる!WordPressセキュリティ対策10選
WordPressサイトのセキュリティ対策は、専門知識がない初心者の方でも、正しい方法を知っていれば十分に対処できます。
このセクションでは、今すぐできる10個の対策をステップごとにご紹介します。これらの対策を実践することで、あなたのWordPressサイトを様々な脅威から守り、安全に運用することができます。
1. 強固なパスワードを設定する
まず最初に対策すべきは、パスワードの設定です。これは、最も基本的でありながら、非常に重要な対策です。推測されやすいパスワードを使用していると、不正ログインのリスクが高まります。パスワードは、以下の点を意識して設定しましょう。
- 12文字以上の長さに設定する
- 英字(大文字・小文字)、数字、記号を組み合わせる
- 誕生日や名前など、個人情報に関連する単語は避ける
- 他のサイトで使っているパスワードを使い回さない
パスワード管理ツールを活用するのもおすすめです。複雑なパスワードを安全に管理し、使い回しを防ぐことができます。
また、強固なパスワードを生成するサービスもありますので、活用しましょう
2. WordPressを最新の状態に保つ(バージョンアップ)
WordPress本体は、常に最新の状態に保つことが重要です。WordPressのバージョンアップには、セキュリティ上の脆弱性を修正する目的が含まれています。
新しいバージョンがリリースされたら、速やかにアップデートを行いましょう。アップデートの手順は以下の通りです。
- WordPressの管理画面にログインする
- ダッシュボードの「更新」メニューをクリックする
- 利用可能な更新が表示されるので、「今すぐ更新」をクリックする
- 画面の指示に従って、アップデートを完了させる
アップデート前に必ずバックアップを取っておくことをおすすめします。
万が一、アップデート中に問題が発生した場合でも、バックアップから復元できます。
3. テーマとプラグインを最新の状態に保つ
WordPress本体だけでなく、テーマとプラグインも最新の状態に保つ必要があります。テーマやプラグインにも、セキュリティ上の脆弱性が存在する場合があります。
これらの脆弱性を突いた攻撃も多く発生しているため、こまめなアップデートが不可欠です。テーマとプラグインのアップデートも、WordPress本体と同様の手順で行います。
- WordPressの管理画面にログインする
- ダッシュボードの「更新」メニューをクリックする
- 利用可能な更新が表示されるので、テーマやプラグインを選択して「更新」をクリックする
テーマやプラグインのアップデートを行う際も、必ずバックアップを取っておきましょう。
4. 不要なテーマやプラグインを削除する
使用していないテーマやプラグインは、セキュリティ上のリスクを高める可能性があるため、削除することをおすすめします。
不要なファイルは、攻撃者の格好の標的となり、不正アクセスの入り口となる可能性があります。削除することで、管理の手間も省け、サイトの表示速度も向上します。
削除の手順は以下の通りです。
- WordPressの管理画面にログインする
- 「外観」メニューから「テーマ」を選択し、不要なテーマをクリックして「削除」を選択する
- 「プラグイン」メニューから「インストール済みプラグイン」を選択し、不要なプラグインを無効化してから「削除」を選択する
削除する前に、本当に必要ないか確認するようにしましょう。
5. 信頼できるテーマとプラグインを選ぶ
テーマとプラグインを選ぶ際は、信頼できるものを選ぶことが重要です。
ダウンロード数が多い、レビュー評価が高い、更新頻度が高いなど、信頼できるテーマやプラグインには、いくつかの共通点があります。以下の点に注意して選びましょう。
- 開発元が信頼できるか
- 更新が頻繁に行われているか
- レビュー評価が高いか
- 公式サイトからダウンロードできるか
無料のテーマやプラグインの中にも、質の高いものはたくさんあります。しかし、セキュリティ対策が不十分なものもあるため、注意が必要です。
6. セキュリティプラグインを導入する
セキュリティプラグインは、WordPressサイトのセキュリティを強化するための強力なツールです。
様々な種類のセキュリティプラグインがあり、不正ログインの防止、マルウェアスキャンの実施、ファイアウォールの設定など、様々な機能を提供しています。
おすすめのセキュリティプラグイン
7. バックアップを定期的に行う
バックアップは、万が一の事態に備えるための最も重要な対策の一つです。
サイトが改ざんされた場合や、データが消失した場合でも、バックアップから復元することで、被害を最小限に抑えることができます。
バックアップは、定期的に(できれば毎日)行いましょう。バックアップの方法としては、以下の2つがあります。
- WordPressのバックアッププラグインを利用する
- サーバーの提供するバックアップ機能を利用する
バックアップは、サイトのデータだけでなく、データベースも忘れずに行いましょう。
おすすめのバックアッププラグイン
All-in-One WP Migration and Backup
8. ファイルのパーミッション設定を見直す
ファイルのパーミッション設定は、ファイルのアクセス権限を制御する重要な設定です。
不適切な設定になっていると、第三者がファイルにアクセスし、改ざんや不正操作を行う可能性があります。
ファイルのパーミッションは、必要以上に緩く設定しないように注意しましょう。適切なパーミッション設定は、以下の通りです。
- ファイル:644(所有者:読み書き可能、グループとその他:読み込み可能)
- ディレクトリ:755(所有者:読み書き実行可能、グループとその他:読み込みと実行可能)
FTPソフトや、サーバーのファイルマネージャーから設定できます。もしわからない場合は、専門家に相談しましょう。
9. ログイン試行回数を制限する
ログイン試行回数を制限することで、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)を防ぐことができます。
ブルートフォースアタックとは、パスワードを次々と試して不正ログインを試みる攻撃です。
ログイン試行回数を制限することで、攻撃者の試行回数を制限し、不正ログインを困難にできます。
セキュリティプラグインの中には、ログイン試行回数制限機能を搭載しているものがあります。
10. 2段階認証を設定する
2段階認証は、パスワードに加えて、別の認証要素を追加することで、セキュリティを格段に向上させる対策です。
例えば、パスワードに加えて、スマートフォンに送信された認証コードを入力することで、不正ログインを防ぐことができます。
2段階認証は、セキュリティプラグインで簡単に設定できます。Google Authenticatorなどの認証アプリを使用することも可能です。
これらの10個の対策を実践することで、あなたのWordPressサイトのセキュリティは格段に向上します。それぞれの対策を、あなたのサイトの状況に合わせて、段階的に実施していくことをおすすめします。
万が一の事態に備える
WordPressサイトのセキュリティ対策は万全ですか?
どんなに注意していても、サイバー攻撃の被害に遭う可能性はゼロではありません。
そこで、このセクションでは、万が一WordPressサイトが攻撃された場合に備えて、どのような対処をすればよいのかを解説します。
サイトが改ざんされた場合の対処法
サイトが改ざんされた場合、まずは落ち着いて状況を把握することが重要です。具体的には、以下の手順で対処を進めていきましょう。
- 被害状況の確認
どのような情報が改ざんされたのか、どこに異常があるのかを詳細に確認します。Webサイトの表示がおかしい、身に覚えのないファイルが追加されている、管理画面にログインできないなど、様々な形で異常が現れます。 - 原因の特定
どのようにして改ざんされたのか、原因を特定します。脆弱性を突かれたのか、パスワードが漏洩したのかなど、原因を特定することで、再発防止策を講じることができます。 - ファイルの隔離
改ざんされたファイルや、不審なファイルは、サイトから隔離します。これにより、被害の拡大を防ぐことができます。FTPソフトなどを使って、ファイルをローカル環境にダウンロードし、バックアップを取っておくことも重要です。 - 復旧作業
バックアップから正常な状態に復元します。もしバックアップがない場合は、改ざんされた箇所を手動で修正する必要があります。この作業は高度な知識を要するため、専門業者に依頼することも検討しましょう。 - セキュリティ対策の強化
改ざんの原因を特定し、それに対応したセキュリティ対策を強化します。パスワードの変更、プラグインの更新、セキュリティプラグインの導入など、できることはたくさんあります。
バックアップからの復元方法
定期的にバックアップを取っていれば、改ざんされた場合でも、比較的簡単にサイトを復元できます。バックアップからの復元手順は、以下の通りです。
- バックアップデータの準備
復元に使用するバックアップデータを用意します。バックアップデータは、最新のものを使用しましょう。バックアップデータの保存場所も確認しておきましょう。 - データベースの復元
データベースを復元します。データベースの復元は、phpMyAdminなどのツールを使って行います。バックアップデータからデータベースファイルをインポートします。 - ファイルの復元
サイトのファイルを復元します。FTPソフトなどを使って、バックアップデータからファイルをサーバーにアップロードします。上書きする際は、既存のファイルを削除してからアップロードすることをおすすめします。 - 動作確認
サイトが正常に表示されるか、正しく動作するかを確認します。もし問題があれば、再度復元作業を行いましょう。
バックアップからの復元は、万が一の事態に備えるための最も確実な方法です。定期的なバックアップを心がけ、いざという時に備えましょう。
まとめ:WordPressセキュリティ対策で安全なサイト運営を!
この記事では、WordPressサイトのセキュリティ対策について、基礎から実践的な方法まで幅広く解説しました。
サイバー攻撃から大切なサイトを守り、安全に運営していくためには、日々の対策が不可欠です。
今回ご紹介した10個の対策を参考に、まずはできることから始めてみましょう。
パスワードの強化、WordPressとテーマ・プラグインの最新化、そして定期的なバックアップは、すぐに実践できる重要な対策です。
さらに、セキュリティプラグインの導入や、2段階認証の設定も、セキュリティレベルを大きく向上させます。
万が一の事態に備えて、サイトが改ざんされた場合の対処法や、バックアップからの復元方法も知っておくことが大切です。
これらの知識と対策を組み合わせることで、あなたのWordPressサイトは、より強固なものになるでしょう。
WordPressのセキュリティ対策は、一度行えば終わりではありません。常に最新の情報を収集し、新しい脅威に対応していく必要があります。
この記事が、あなたのWordPressサイトを安全に運営するための第一歩となり、安心してWebサイト運営ができるようになることを願っています。
WordPressサイトのセキュリティ対策は万全ですか?
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